クラック・破折歯の診断の症例|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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クラック・破折歯の診断の症例

クラック・破折歯の診断

※本動画と以下症例は同一ではありません。

※本動画と以下症例は同一ではありません。

クラック・破折歯の診断

意図的再植の頁でも出てきましたが私が最も嫌なことは歯が割れる事です。一方でこの歯のヒビや割れの診断は非常に重要です。その理由は、この診断がきちんと出来ていないと何度も治療を繰り返しても痛みや腫れなどの症状が治らず延々と治療を受けるor転院を繰り返すも結局治らないという事態が生じるからです。

私はそういった患者さんを既に何人も診ています。歯が割れているか否かは言葉を変えると、その歯を治療して残すことができるか、もしくは抜歯をしなければならないかが決まると言うことです。クラックやヒビの確定診断は当たり前ではありますが、ヒビやクラックの線を目視で確認できるかどうかです。このヒビやクラックがあると思われる他のいかなる所見があったとしても実際に目で確認していない状態ではクラック・破折疑いとなります。

ここが難しい点なのですが目で確認する以外のクラックや破折を疑わせる所見がある類似疾患は他にも幾つかあるので、その鑑別はとても重要なものとなります。また、軽微なヒビで幾つかの条件が揃えば歯の保存の可能性がある場合があります。つまり、歯のクラックやヒビはその歯が残せるか否かに非常に大きく関わってくるため重要であるのです。

その場合に高い成功率で処置を行うためにはラバーダム防湿を含む無菌的な環境下での処置が必須となります。

以前まではクラックがあった場合には予後不良のため抜歯をすることが推奨されていましたが、症例2のように保存が可能な症例もあります。(保存ができる可能性があるのはあくまでクラックの場合です。破折している場合には保存は不可能です。)

症例 1

40代男性。主治医より根管治療の依頼があったが、術前検査で深いポケット、CBCTでも長い垂直性骨欠損が認められたため歯根破折を疑った。ラバーダム防湿下で修復物を除去したところ、複数の破折線が確認された。髄質開拡後に破折線が認められたため歯根破折の確定診断となった(右下7)。

クラック・破折歯の診断の症例

年齢・性別 40代 男性
治療内容 主治医から下顎右側第一大臼歯の根管治療依頼で紹介。歯根破折が生じているため保存不可となった。浸潤麻酔を行い以前に充填されていた修復物をマイクロスコープ下で除去。除去後にメチレンブルーで染色したところ、破折線が複数確認された。
破折診断となり抜歯が推奨となった。
治療期間・回数
(※予後観察は含まず)
診査・診断・コンサルテーション 1回
処置 1回(計2回)
費用(税込)
※自由診療です
破折診断66,000円
(診査・診断・コンサルテーションを含む)
CT撮影代11,000円(1回)
リスク 出血、腫脹、疼痛、局所麻酔中毒、穿孔、根尖性歯周炎、迷走神経反射、下歯槽神経麻痺、上顎洞炎、器具破折、顎関節症、非歯原性疼痛等

症例 2

50代女性。主治医より根管治療の依頼があったが修復物を除去したところ破折線が確認された。患者に適切に治療をしても治癒しない可能性を確認したころ、治癒する可能性が0でないのであれば治療を続行して欲しいとの要望を受けたため根管治療・築造を行った(左上7)。

クラック・破折歯の診断の症例

年齢・性別 50代 女性
治療内容 主治医より根管の湾曲が強く専門医に処置してもらった方が良いと紹介される。患者に咬むと訴え、打診と触診に過敏に反応。X線写真も加味し、歯髄診断を既根管充填済み歯、根尖周囲診断を根尖性歯周炎とした。築造を除去していくとクラックの存在が明らかになった。患者と協議したところ、治療費が無駄になっても良いので治癒する可能性が少しでもあれば治療をして欲しいとのことだったので根管治療を続行した。
術後4ヵ月で患者の不快症状は消失し、X線でも歯根膜腔隙の回復が認められる。
治療期間・回数
(※予後観察は含まず)
診査・診断・コンサルテーション 1回
処置 1回(計2回※補綴処置を含めると5回程度)
費用(税込)
※自由診療です
根管治療198,000円
(診査・診断・コンサルテーション・処置を含む)
仮歯5,500円(1歯につき)
補綴132,000円(1歯につき)(形成、印象、セット代を含む)
リスク 出血、腫脹、疼痛、局所麻酔中毒、穿孔、ヒポクロアクシデント、根尖性歯周炎、迷走神経反射、下歯槽神経麻痺、上顎洞炎、器具破折、顎関節症、非歯原性疼痛等

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