インプラント治療の得意な歯科医院の着目すべきポイントとは?
投稿日:2025年4月23日
カテゴリ:インプラント
歯を失ったときの治療法として、今現在の歯科技術において審美性と機能性の両面で非常に優れているとされているのは、やはりインプラント治療でしょう。しかし、インプラントは外科的処置を伴う高度な治療である一方で、なまじある程度の解剖知識と外科知識とインプラント埋入の研修実績があれば肩書の有無にかかわらずインプラントの埋入ができてしまうという現状があります。
そのため、インプラント治療を行う歯科医院・歯科医師選びは極めて重要です。インプラント治療が得意な医院を選ぶためには、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか?今回は、後悔しないインプラント治療のために、信頼できる歯科医院を選ぶうえで確認すべき5つのポイントを解説していきたいと思います。
1. 実績と経験の豊富さ
インプラント治療は歯科医師の知識量と技術力によって大きく治療の成績や予後が分かれます。
基本的に症例数が多ければ、それなりの経験を積んでいる歯科医師が在籍している歯科医院ということです。そういった歯科医院であれば、さまざまな口腔状態にも対応でき、万が一のトラブルにも柔軟に対応してくれる傾向が高くなります。まず、ホームページをみるだけでもある程度把握することができます。たとえばインプラントの症例を頻繁に更新していたり、そういった症例のなかでも難症例(骨が少ない・持病があるなど)を取り上げているかをチェックすると、技術力の高い医院を見極める参考になります。
2. 担当医の資格・専門性
インプラント治療に精通しているかどうかを判断するうえで、歯科医師の保有資格や所属学会も重要です。たとえば「日本口腔インプラント学会」などのインプラント治療に関わる学会グループに所属しているかどうかは最も簡単ですが重要な情報でしょう。さらにそこの専門医または指導医であるかどうかをみることでも専門性の高さや知識量を推し量ることができます。
さらに国内外問わずインプラント研修やセミナーに積極的に参加して、情報のアップデートをしているかも最新の治療を受けるうえでは重要なチェックポイントになってきます。
これらの情報は医院のホームページ上の紹介欄や歯科医師のプロフィールに記載されていることが多いので事前に確認しておくと安心です。
3. CTやシミュレーションソフトなどの設備が充実しているか
精密な診断と安全な手術のためには、設備の充実も欠かせません。特に一昔前は珍しかったCT(3D画像診断)も、いまやほとんどの歯科医院で導入されているうえ、精度もかなり向上しています。CTといった設備以外にも、インプラントの埋入方向・深度・位置などをシミュレートするソフトを導入し、それに基づいて治療計画やインプラント埋入に関わる準備をおこなう仕組みづくりがされているかどうかは大きなポイントです。
設備が整っている医院ほど、治療の精度が高くなり、結果としてインプラントの長期的な安定にもつながるといえるでしょう。
4. 術後のメインテナンス体制が整っているか
インプラントは埋入自体も綿密な計画が必要であったりともちろん重要ですが、それ以上に埋入し、人工歯をセットして治療が完了した後のセルフケアが非常に重要と言われています。そのため、定期的にインプラントのメインテナンスを行う体制が整備されているかどうかもチェックしましょう。また、インプラントの保証制度があるかどうかもチェックしておくとよいでしょう。第三者機関による保証を行っている歯科医院は信頼度が高い傾向があります。
こうしたアフターケアの体制がしっかりしている医院を選ぶことで、インプラントを長持ちさせることができます。
5. カウンセリングと説明が丁寧か
最後に、言うまでもありませんがインプラント治療は画一的に行うことはまず無く、患者さん一人ひとり、埋入位置の骨の状態や目的に合わせてプランを立てる必要があります。そのため丁寧なカウンセリングと不足のない事前説明がなされているかが重要です。たとえば、初診でしっかり時間を取って話を聞いて、問題解決の選択肢を適切に提示できるだけでなく、それぞれの選択肢についてのメリット・デメリットを包み隠さず正直に伝えているかどうか、またそれぞれの費用や治療期間、リスクについても明確に説明してくれるかは重要なポイントでしょう。
信頼できる歯科医院は、患者さんの理解と納得を最優先に考えた丁寧な対応をしてくれるはずです。
まとめ
インプラント治療を成功させ、長く快適に使い続けるためには、実績・医師の資格・設備・アフターケア・カウンセリング体制という5つの観点から歯科医院を慎重に選ぶことで、安心して治療に臨むことができるでしょう。少し手間はかかりますが、情報をしっかり集め、信頼できる医院を選ぶことが、納得のいくインプラント治療への第一歩といえるでしょう。
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