VPT生活歯髄温存療法(覆髄法)の症例|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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VPT生活歯髄温存療法(覆髄法)の症例

VPT生活歯髄温存療法(覆髄法)

【参考動画】※本動画と以下症例は同一ではありません。

覆髄には1)間接覆髄と2)直接覆髄があります。

間接覆髄

簡単に言えば、深い虫歯を取りバイ菌がまた入ってきてむし歯にならないように蓋をする方法です。神経を全く触らずむし歯のみを取る方法。最初からこれを狙って行なうと言うよりは処置を行って、虫歯が完全に除去出来たが神経の部屋まで到達しなかった場合、そのまま詰める処置をします。言い換えると結果的にそうなったという処置法です。

この方法には1)最深部のむし歯を意図的に残す方法(Selective Caries Excavation=選択的う蝕除去)と2)むし歯を残さずに全て除去する方法(Non-Selective Caries Excavation=非選択的う蝕除去)の2つに細分されます。

私の場合は全て取り切る、非選択的う蝕除去のみを採用しています。この虫歯を全て取りきらない方法というのは、適切に行う事ができれば虫歯だった部分が残っていても問題は起こらないとの考えでヨーロッパでは深いむし歯の治療に推奨される場合がありますが、私はこの方法にはリスクがあると考え行っていません。

直接覆髄

私は直接覆髄は殆ど行いません。理由は簡単に言うと長期経過における成功率が断髄と比較し低くなる可能性があるからです。数十年単位での長い成功率を報告している研究報告もありますが(Ricucci et al. 2023)、サンプル数も少なくエビデンス力は限定的です。長期経過では成功率が劣る可能性として考えられる理由も明確ですが、私はこの方法を行なわず症例もないので割愛させて頂きます。

症例 1

20代女性。痛みはないが左下の虫歯を主治医に指摘されたので治療して欲しい(左下6)。

VPT生活歯髄温存療法(覆髄法)の症例

年齢・性別 20代 女性
治療内容 歯の神経の部屋に近いカリエス処置が前医により行われていた。詰め物の下に黒い透過像が認められカリエスが疑われる。患者には自覚症状はなく歯髄検査(電気刺激、冷熱刺激)で正常反応。歯髄診断を正常歯髄、根尖部診断を正常な根尖周囲組織とした。
ラバーダム下でむし歯を全て除去、中心の茶色い部分はカリエスではないと判定された。
術直後のX線写真では隙間はなく過不足なく充填されている事が確認できる。
治療期間・回数
(※予後観察は含まず)
診査・診断・コンサルテーション 1回
処置 1回(計2回)
費用(税込)
※自由診療です
88,000円
(診査・診断・コンサルテーション・処置を含む)
本症例では補綴処置は不要でCRフィニッシュのため上記金額だが、補綴処置が必要な場合は別途、上部構造代が必要(その場合には+数万~十数万円)
リスク 出血、腫脹、疼痛、局所麻酔中毒、歯髄壊死、根尖性歯周炎、CR破折・脱離等

症例 2

患者は40代男性。食べものを咬むと痛い。むし歯が深いので主治医の歯科医師から専門医に見てもらった方が良いと言われた(右下6)。

VPT生活歯髄温存療法(覆髄法)の症例

年齢・性別 40代 男性
治療内容 患者に自覚症状はなく歯髄検査(電気刺激、冷熱刺激)にも正常に反応。歯髄診断を正常歯髄、根尖周囲診断を正常な根尖周囲組織とした。
カリエスを非選択的に除去するも歯髄には到達せず。修復象牙質が厚く作られていたため、そのままCR修復を行った。
術後約3年。患者にはいかなる不快症状、口腔内検査での異常反応はなく、X線的にも正常。
治療期間・回数
(※予後観察は含まず)
診査・診断・コンサルテーション 1回
処置 1回(計2回)
費用(税込)
※自由診療です
88,000円
(診査・診断・コンサルテーション・処置を含む)
本症例では補綴処置は不要でCRフィニッシュのため上記金額だが、補綴処置が必要な場合は別途、上部構造代が必要(その場合には+数万~十数万円)
リスク 出血、腫脹、疼痛、局所麻酔中毒、歯髄壊死、根尖性歯周炎、CR破折・脱離等

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