歯周内科治療症例
のぶデジタル歯科が実施する歯周内科治療
銀座6丁目のぶデジタル歯科では、一般的な歯周病治療に加え「歯周内科治療」も実施しています。歯周病原因菌を特定した後、菌に効果のある薬を内服して頂きながら歯周病治療を行う事で、原因菌の除菌を行い、根本的な改善を目指します。
歯周内科治療:顕微鏡検査+DNA検査+施術(7回)
歯周内科治療とは
従来の歯周病治療では、歯周ポケットの減少が治療のゴールであり、主に歯石除去とブラッシング指導以外は、外科的な治療法が用いられていました。
しかし、歯周病の元凶である原因菌へのアプローチは行っていなかったため、治療期間も長く、管理が大変な上に、再発もしやすいと言うリスクがありました。
歯周内科治療では、まず歯周病の原因となる菌を位相顕微鏡で検査して特定します。その検査結果を基に、薬の内服によって原因菌の除菌を行い、歯周病を根本から治療する方法です。
治療期間が短くて済み、原因菌が除菌されるの事により、口腔内環境の健康が長期にわたり安定します。※再感染しない限り再発しません。
歯周病原因菌の特定について
歯周内科では、口腔内に存在する無数の細菌のうち、特に歯周病の発症や悪化に関係性の高いピラミッド上位のレッドコンプレックスを中心に検査をします。レッドコンプレックスに位置づけされる細菌の特性は以下になります。
P.g.菌 | ポルフィロモナス・ジンジバリス ・強力な付着力により、バイオフィルムを形成 ・タンパク質を分解する酵素を生成 ・歯周組織(歯槽骨など)の破壊 ・口臭の原因 |
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T.d.菌 | トレポネーマ・デンティコーラ(らせん状の菌) ・歯周ポケット内部から血中に入り増殖 ・タンパク質を分解する酵素を生成 ・免疫力を抑止する |
T.f.菌 | タンネレラ・フォーサイセンシス(紡錘状の菌) ・毒素によって歯周組織に悪影響を及ぼす ・タンパク質を分解する酵素を発生 |
当院で実施した歯周内科の症例(40代男性:治療期間 約2ヶ月)
ご来院時(治療前)の口腔内の状態
プラークの顕微鏡拡大像
カンジダ菌(カビ菌)
カビ菌(真菌)は細菌の20倍ほどの大きさがあります。臭ったり、ネバネバしたりします。悪玉菌がカビ菌に隠れるように繁殖します。
らせん状菌(歯周病嫌気性菌)
歯周病に罹患していない 健康な方の 口腔内には、らせん菌は一匹も存在しません。 顕微鏡の一画面に何匹も観察できる状態は、 重度に歯周病菌に感染している状態です。
歯周病原菌のDNA検査
歯周内科治療後の口腔内の状態
顕微鏡像、細菌DNA検査共にカビ菌、らせん状菌が除菌されて、菌数が減っています。
年齢・性別 | 40歳 男性 |
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治療期間 | 約2ヶ月 |
治療回数 | 約7回 |
治療費 | 170,500円(税抜155,000円) |
当院で実施した歯周内科の症例(33歳男性:治療期間 約2ヶ月)
ご来院時(治療前)の口腔内の状態
歯周内科治療後の口腔内の状態
除菌後、顕微鏡像で らせん菌が見られなくなった。 丸い菌は、善玉菌。 細菌DNA検査の結果からも菌の除菌が確認されました。
年齢・性別 | 33歳 男性 |
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治療期間 | 約2ヶ月 |
治療回数 | 約7回 |
治療費 | 170,500円(税抜155,000円) |
当院で実施した歯周内科の症例(37歳男性:治療期間 約2ヶ月)
ご来院時(治療前)の口腔内の状態
歯周内科治療後の口腔内の状態
らせん状菌が除菌され、歯周病原因菌も除菌されました。
年齢・性別 | 37歳 男性 |
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治療期間 | 約2ヶ月 |
治療回数 | 約7回 |
治療費 | 170,500円(税抜155,000円) |
当院で実施した歯周内科の症例(37歳男性:治療期間 約2ヶ月)
ご来院時(治療前)の口腔内の状態
プラークの顕微鏡拡大像
カンジダ菌(カビ菌)
らせん状菌(歯周病嫌気性菌)
歯周病原菌のDNA検査
歯周内科治療後の口腔内の状態
カビ菌、らせん状菌が除菌され、口腔内の細菌叢が改善した。歯周病原因菌も基準値以下になりました。
年齢・性別 | 37歳 男性 |
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治療期間 | 約2ヶ月 |
治療回数 | 約7回 |
治療費 | 170,500円(税抜155,000円) |
歯周内科治療における想定されるリスク
- 同居者やペットが歯周病原菌の保有者の場合、再感染する事があります。
- 歯肉の炎症が収まるので、歯茎が下がったように見える事があります。
- 歯の根が露出して、知覚過敏様の症状が出る事があります。