歯ぎしり食いしばりはインプラントへどういう影響を及ぼすの?|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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歯ぎしり食いしばりはインプラントへどういう影響を及ぼすの?

投稿日:2025年3月14日

カテゴリ:インプラント

インプラントは、昨今の歯科技術において失った歯を補うための理想的かつ有効な治療法ですが、前回の記事でお話した通り、長持ちさせるためには日々のケアが重要です。その中で今回は、歯ぎしり食いしばりがインプラントにどういった影響を及ぼすのか、具体的なその原因と対策について詳しく解説していきたいと思います。


歯ぎしり食いしばりがインプラントへ与える影響

インプラントの破損・緩み

天然の歯の場合、歯の根と骨の間に歯根膜というクッションのような緩衝する役割をする組織があり、噛む力を適度に吸収・分散してくれます。(余談ですがそれが噛み心地というものを生み出すとされているのです)。しかし、インプラントには歯根膜がなく、骨とインプラント本体(フィクスチャー)と直接結合しているため、噛む力が緩衝されることなくダイレクトに伝わるようになっています。その結果、歯ぎしり食いしばりによる過度な強い力がインプラントや顎の骨に加わり続けると、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

なお、インプラント埋入直後で骨と本体が完全に結合する前の段階で強い力が加わると、インテグレーション(骨と本体との強固な結合)が妨げられてしまい、インプラントが容易に脱落しうるリスクが高まります。

 

インプラント周囲炎への波及

過度で強い歯ぎしり食いしばりによる力が長期間にわたってインプラントにかかっていると、インプラントを支えている顎の骨にまで負担がかかり、骨が吸収される(溶けてしまう)リスクが高くなります。インプラントを支えている骨が溶けると、インプラントの周囲の歯茎が汚れが溜まりやすくなります。結果としてインプラント周囲炎へと波及することとなり、さらに骨の吸収を促進していくので、悪循環に陥ってしまいます。これをそのままにしておくと、インプラントと骨との結合が喪失し、インプラント本体の脱落につながります。


インプラントを守るためにできる対策

 

ナイトガード(マウスピース)の使用

歯ぎしり食いしばりがある場合、マウスピース(ナイトガード)を装着することで、インプラントや顎への負担を軽減できます。ナイトガードには以下のような効果があります。

自宅で作成できるものもありますが、手間かもしれませんが歯科医院で自分の歯列に合ったものを作成することをおすすめします。

 

ストレスマネジメント

外的要因のストレスで歯ぎしりや食いしばりが悪化する場合、リラックスできる(=副交感神経系が優位になる)環境を整えることが重要です。

 

インプラントの噛み合わせのチェック・調整

歯ぎしり食いしばりが常態化しているなかでインプラント治療を受けた場合、定期的に噛み合わせをチェックすることが大切です。インプラントの人工歯に対して過負荷が生じていないか、噛み合う歯同士で必要以上に干渉が生じていないかをチェックし、必要以上に応じて調整する必要があります。


まとめ

歯ぎしり食いしばりはインプラント本体や人工歯に強い負荷をかけ、それらの破損や緩み、インプラント周囲炎のリスクを増悪させるおそれがあります。

こういったトラブルをできる限り防ぐためには、自身の歯ぎしり食いしばりの状況をよく理解し、それに合わせた対応や習慣づけが必要です。マウスピース(ナイトガード)を使用したり、ストレス管理や、インプラントの噛み合わせのチェック・調整を定期的に行うことが有効です。

インプラントを長期にわたり快適に使うためにも、歯ぎしり食いしばりが気になる方は、早めにインプラントの処置をした歯科医に相談し、適切な対策を行いましょう。

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