インビザライン 口蓋拡大システムによる成長期患者の顎骨拡大|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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インビザライン 口蓋拡大システムによる成長期患者の顎骨拡大

投稿日:2024年12月9日

カテゴリ:勉強会報告

昨日インビザライン社から新たに発売された、口蓋拡大システムに関してのセミナーに参加して来ました。

小児の成長発育に関しては、10歳で約8割 上顎の成長が終了し、その後 上顎に合わせて下顎が成長すると言う成長パターンを示しますが、不正咬合や不整歯列である多くの子供に見られるのが、上顎の劣成長です。

本来、上顎の成長発育は、舌が口蓋にピッタリと吸い付く様に機能する事で前方側方へ大きく成長するはずですが、鼻が悪くて口で呼吸していたり、姿勢が悪くて下顎と舌が後方に引かれていたり、お口がぽかんと開いていたりして、舌が口蓋についていないと、上顎の成長発育が未熟なまま歯が生えて来てしまうため、歯の生えるスペースが少なくて歯がガタガタに並んでしまったり、正しい位置で噛み合わせる事が出来ずに顎が左右や前後にズレて噛み合わせが悪くなったりします。

その様に、噛み合わせが悪いままさらに成長してしまうと、将来矯正治療をする際に、歯を抜歯しなければ歯が並ぶのに必要な顎の大きさが足らなかったり、真ん中がズレて顔が左右非対称になったり、噛み合わせが悪くなり下の歯が見えない過蓋咬合や前歯が全く当たらないオープンバイトと呼ばれる悪い噛み合わせのまま成長してしまいます。

骨格が成長しきってから噛み合わせを治そうとしても限界があるため、成長期に骨格にアプローチする事が、とても重要となってきます。

我々が目指す矯正は身体に無理がなく、より理想的な噛み合わせで、呼吸環境が整い、姿勢や体のトラブルを軽減する矯正治療を目指しています。

これは、当院の理念でもある、未来を背負って立つ小児の健全な成長発育をサポートする と言う事に繋がります。

従来の拡大装置であれば、金属のネジが組み込まれており、患者さんが自分たちでネジを回す必要があったり、破損防止のため補強線が組み込まれているので厚み
が出てしまったり、食事の際に外すと なくしやすかったり、同じ装置を何ヶ月も使い続ける必要がありました。

ところが、今回のインビザライン社 による口蓋拡大システムは、金属が不使用でネジ回しが不要、3Dプリント技術で作成されているので各個人にフィットした誤差の少ない装置の作成が可能で、1,2日で装置を交換していくので清潔であり、装置を装着したまま食事も可能です。使用方法も簡単でお子様が自分で着脱できます。

口蓋拡大装置で顎の条件を良くしてから、インビザライン によるマウスピース矯正で歯を並べる事で、歯を抜歯する可能性が著しく低くなり、歯の並ぶスペースが確保されるため歯が綺麗に並びやすくなり、口腔内が広くなる事で舌のポジションが取りやすく後戻りしにくくなり、呼吸環境が改善され、いびきが減ったり鼻の通りが良くなる事が期待できます。

 

 

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